「新年のごあいさつ」
お知らせ 2008年01月01日(火)11:35
みなさま あけましておめでとうございます。五環生活にかかわりやご関心をもっていただきましてありがとうございます。
ふり返れば、昨年も怒濤の日々で、まったくスローではない日々でした。『日々是五環』という毎日を過ごせているのか、自信はありません。ベロタクシーが8000人近くの方をお乗せし、桶風呂体験やまっくらカフェなどでも、たくさんの身体を使って「五環生活」のかけらをお伝えできたのではないかと考えています。これも、理事、事務局、スタッフ、参加者、サポーターなど数多くの皆さまに支えられてできてきたことです。この場をお借りして厚く御礼申し上げます。
今年は、洞爺湖サミットやカーボン市場、原油高騰など、いよいよ環境を考えることが当たり前かつ戦略的な時代に突入すると思います。ある意味、ブームとしてのエコが席巻してくると想定されます。歓迎すべき状況ではありますが、だからこそ私は学生時代に恩師から得た言葉をいつも思い出します。「環境とは大人の学問である。常に自分自身との対話を求められる。だから難しいのだ。」と。環境問題とは、社会を変えることです。そのためには、当たり前を疑い、このからみあったシステムを根本からそして自分から変える発想力が必要です。
私たち五環生活も、社会を変革する視野とひもとく一歩の重要性をあらためて認識しておきたいと思います。ベロタクシーから何を変えますか?桶風呂は何を訴えますか?まっくらカフェは何を示していますか?やることが目的となるのではなく、今一度、やることが何につながり、何を伝えるのか、社会の何を変えるのか、常に立ち位置を忘れないでおきたいと思います。Aurovilleの言葉を借りれば、「社会が五環生活のためにあるのではなく、五環生活が社会のためにあるのだ。」ということですね。
昨年、活動に重要な3要素として「み・つ・ば」という概念を提唱しました。「み」とは、身(からだ)で、身体をつかった経験を共有しておくこと。「つ」とは、内(仲間)へも外(世間・社会)へも想いを正確に伝えること。「ば」とは、目的無くワイワイとする場を用意しておくこと。このうち、「み」と「ば」は、五環生活としてステップをあがっていると思いますが、まだ「つ」が弱いですね。本年はこの「つ」を大切にしていきたいと思っています。私たちがお伝えする「五環的生活」を是非ご期待下さい。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
特定非営利活動法人五環生活 代表理事 近藤隆二郎