「カフェ朴、ほっこリニューアル!!ーほっこりカフェ朴にヒノキのウッドデッキができましたー」
イベント報告 2009年05月20日(水)14:42
昨年春から密かに進行していた五環改装プロジェクトがこの春、ほっこりカフェ朴にて滋賀県産の間伐材を使用した座ウッドデッキを完成させました。
このプロジェクトは、五環生活とおうみ木質バイオマス利用研究会(以下、略称OMBK)、大滝山林組合、滋賀県立大学建築学科の学生で協同して進めたものです。
この座敷、見た目はシンプルなのですが、実は紆余曲折を経て色々な人の協力があって完成した、シンプルなだけじゃない座敷なのです。
プロジェクトの始まりは2008年5月の立案当初、彦根市中央町の五環生活(ベロタクシーの車庫でもある)事務所の改装を目的とするものでした。その内容は、ベロタクシーが車庫に駐車している時にも魅力的に輝き観光資源の1つになり、かつ事務所のハード面に手を入れることで、地域住民が集える事務所(カフェスペース)を、という事でした。
五環生活が運営するベロタクシーの車庫が現状では手狭で使いにくいという、学生(県立大学建築学科、ベロドライバー)からの提案に、スタッフの協力があり企画されたこのプロジェクトは、私達学生にとっても自分たちの手で建築できるチャンスであり鼻息荒く取り組ませるのに十分なものでした。
しかし実測、アイデア、模型、スケッチ、図面、プレゼンテーション、ミーティングを重ねていくにつれ、いくつかの問題(予算や今後のベロタクシーの進展など)が顔を出し、ついには五環生活の運営委員会でこのまま計画を続行するのは厳しい…という結論に達しました。
現実的な問題に、ここまでかとあきらめかけていたのも束の間、五環生活理事中村さんのカフェ朴がスペースを提供してくださることとなりました。
プロジェクトとしても五環事務所よりも朴の方がより多くの人目に触れてもらえるという利点が生まれ、改装プロジェクトは敷地を変えるという大きな方向転換を経て、ほっこりカフェ朴にてヒノキのデッキ完成に至りました。
協同のOMBKの皆さまは秋口の間伐、製材体験を企画してくださり、また私達の拙いアイデアに対しても適切なアドバイスをしていただきました。
また、五環スタッフその他関係をもっていただいた皆さまにこの場を借りてお礼を申し上げます。ご協力ありがとうございました。
完成したデッキの木材はすべて滋賀県産のヒノキ(間伐材)が使用され、森の魅力(香りや温かさ)が感じられるほっこりできるスペースを作ることができたのではないか、そしてこの無垢の板の間がいろいろな人の足跡と思い出を刻み付け、年月を経て良い色に変わっていけばと思っています。
また、薪割りWSなどのイベントも今後予定しています。
皆さま是非ほっこリニューアルした朴に出かけてみてください。