「上原幸子先生講演会「家庭生活に息づくシュタイナー教育」開催しました」
イベント報告 2009年10月01日(木)18:09
遅くなりましたが、9月6日に、下記上原先生の講演会を開催させていただきました。
上原幸子先生講演会「家庭生活に息づくシュタイナー教育」
20人ほどお集まりいただき、丸くなった部屋で静かにお話をお聞きしました。
シュタイナー教育の原点である100年ほど前の家族の風景の写真や、絵本「ペレの新しいふく」に出てくる「モノの成り立ち」を子供たちに教えるという、以前の日本にもあった、お手伝いを通じての子供へ伝えていく大切なこと。
バーチャルリアリティやIT革命
目に見えないものを無いものとして排除する現代社会への警鐘
ニュージーランド、アフィナ保育所の試みとして
・家庭のような幼稚園での生活
・芸術の部屋、乳幼児の部屋など4つの部屋に分けられている
・それぞれの部屋の教師がいて、子供たちは行き来自由
・その地域のお祭りなど土地にあった文化を取り入れている
これらが子供たちの精神世界の覆いとなっていく。
0〜7歳の子供のまわりはファンタジーに満ちている。
物質的(食事など体をつくるものなど)
生命的(子供が生き生きとする為のもの)
精神世界の覆い(親や教師の立ち振る舞いなど大人の姿)
が必要。
家庭生活では子供への大人のユーモアをもって対応する
質問に対してどう切り返すのか。
モノとは存在している。石ひとつにも存在の意味がある。
物事の本質をいかにして観ようとするか。
親は自分の生き方が子供に見せる手本になる。
その分、中心が常にぶれないようにする必要がある。
原点に常に立ち戻れるだけの余裕が必要。
といったお話をいただきました。
下記は、ご参加いただいた方の感想です。
○現在10ヶ月の子供の子育てをしています。情報が氾濫する社会の中で、どの様に子供を育てていくべきか不安に思う事もありますが、今日のお話で、日本で昔から行われてきた子育ての中にヒントが多くあるなぁと感じました。ありがとうございました。
(30代公務員・女性)
○一般的な知識しかなかったので(シュタイナー教育について)少し難しい部分もありましたが、自分なりに家庭で取り入れたいと感じました。保育士さん向けなのかな?と思いました。
(30代家事、育児)
○いろんな示唆に富んでいると思いました。児童文学のお話もとても興味深く感じました。一幼児の親としてたくさんの事を考えたり、思い出したりしながらお話を聞くことができました。
(40代家事、育児・女性)
○シュタイナー教育、聞くけれどどういうものか知りませんでした。お話を聞いて少しはわかったような気がします。日本にも八百万の神々とか目に見えないものへの謙虚な気持ちがあったと思いますが、現在ではだいぶ薄れて来ていると思います。子供はもう11歳なので、覆いの時代は過ぎてしまっていると思いますが、不思議な世界、ユーモアなど大事にしていきたいと思います。
(40代・家事育児)
○若い人たちと接する時、そして自分の生活の指針になることばかりでした。「見えないことを感じる」というと多くの人は身構えてしまうと思いますが、「種子、芽に未来がある」と考えることは、生物学との共通していますね。むしろ科学的を思いました。生活に自然を取り戻すことを皆で考えたいです。
(30代法人・男性)
上原先生、ご参加いただいた皆様 ありがとうございました。